もうだめだ。ついに頭まで乗っ取られてきている。私の、私はどこ?どれなんだ
叩いたって無駄だった。死ねって言ったって駄目だった。だってそのときこいつは居ない
昨日、久しぶりに夢を見たんだよ。そのときこいつが出てきやがった。
いつもより黒くて図体がでかくなってやがった。しね、しね。きえろよ
図体のでかいこいつは私を真っ暗な部屋に連れてきた。そのとき持ってた家の鍵で腕を刺したんだけど全然駄目。こいつの意思のがでかかった。もう駄目だなって判ってたけど
ドア空けた瞬間黒いもじゃもじゃのがいっぱい居た。無理矢理押し込まれた。
服を脱がされ、黒いねっとりした液体を上からかけられた。多分。暗いから判らない
もじゃもじゃの小さいのが、私の体から出てきた。皮膚を破っていっぱいいっぱい出てきた。
すると、何故か急に私は泣きたくなったのだ。
わたしの、わたしの黒いのを返せ。私の「私」を奪ったな。許さない。早く返せ。
前から私のものだ。何故お前は支配しようとする。その黒い意思が無かったら、わたしは・・・私は
黒かった私を否定しなきゃいけない体に成ってしまうだろう
ああああ
だから今日、私は起きた瞬間絶望した。なんであんな事言った。なんで他人の目に触れるところであんな事喋った。なんで人を傷付けた。なんで、理解されると思った?
過去の私は、どうかしていた。異常だった。いや、知っていた。知っていたが、それが私の中では"肯定"だったのだ。
嗚呼、もうだめだ。完全に考え方が変わっている私に尋ねないでくれ。もうむだだ。あいつが、アレを全部持っていった。それで多分、消したんだろう。
もし次あいつが出てきたら、多分止まらないかもしれない
なあ、お願いだ。助けてほしい。
誰でもいい。正常者よ。私の目の前に現れてくれ。もうこれ以上自分を肯定しては駄目だ。ヤツが出てくるんだ。
この世で言う、"普通"の事を喋る人間を私の側に置いて下さい。
だめだ、私の脳がまた言ってる。
いつも正常者を否定してしまっている時点で、側に置いたってもう無駄。異常者を置いて尚それならもう救いようが無い。
私を助けてくれ。逃げられない
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前の記事の続き。
前記事の話を友人に今日伝えたら
その1時間前くらいにこのSSを載せていたみたいだから あげてみる
私たちはどこかで繋がっているのかもしれないなと ふと想ってしまった
異端少女